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お知らせ

獣害対策ワークショップを開催しました

(山本好男教授)

 中部電力の(株)の委託事業として、本年度は南伊勢町大江地区でワークショップを開催することになりました。
 5月19日(土)19時30分から大江町公民館で第1回大江地区獣害対策ワークショップを開催しました。
 参加者は、大江地区の住民20名、中部電力 地域連携G 児玉課長、栗木課長、今井副長、三重大学 山本でした。
 関係者の挨拶のあと、山本から、先に実施した「獣害アンケートの集計結果」を報告し、大江地区の皆さんに地域における獣害や獣害対策の状況等を把握してもらいました。続いて、「獣害対策・獣害につよい集落づくり」と題して山本が講演を行い、予定通り21時過ぎに終了しました。

アンケート調査について
 このアンケートは集落内でどのような被害があり、どう対処しているかなどの現状を把握し、今後の対策について、予め整理するために行ったものです。
 回収率は全体約60%(農家では100%)でした。概略は、大江地区では数年前に比べて鳥獣による被害が増加している。
 獣種は、イノシシ、サル、シカで、原因は農作物の味を覚えた、個体数が増えた。 
 被害は、食害、表土荒らし、用水路や畦畔の崩壊が主なものであった。獣害対策は実施されており、ワイヤーメッシュ、電気柵、トタン板などで囲い込み、効果があると回答されていた。

獣害に強い集落づくりに関する講演
 なぜ被害が増えてきたのか、取り組むべき対策はどうあるべきか、獣害に強い集落とは、イノシシ、シカ、サルの特徴と被害および対策、集落での取り組みなどであり、集落全体で取り組むことにより被害の抑制・低減が図れることなどを講演した。

 次回(第2回)は6月10(日)に開催し、集落内を点検し、獣害マップを作成、課題と解決策の抽出を行う予定である。


 
アンケート結果について報告する山本         地元大江町の参加者の皆さん    

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