伊賀サテライト三重大学地域拠点サテライト

伊賀研究拠点
お知らせ

第2回獣害対策ワークショップを開催しました。

(山本 好男 教授)

 6月10日(日)、第2回大江地区獣害対策ワークショップを開催しました。今回のテーマは、『集落内踏査と獣害マップ作り
で、集落内点検、課題と対策の抽出を行いました。

 参加者は、大江地区住民 22名、スタッフとして三重大学から山本、中部電力から児玉課長、栗木課長、今井副長、村田副長、渡邊副長、池端副長、他に、今回は県伊勢農林水産商工環境事務所 宇野主幹、南伊勢町 荘司農林係長、城主任がオブザーバーとして参加されました。

 岡区長、中部電力 今井副長(栗木課長)のあいさつに続き、山本がスケジュール説明、前回の勉強会の振り返り、集落踏査のポイント説明を行い、班分け、役割分担(班長、記録係、安全係、写真係、タイムキーパー係、発表者)を決めて、「大江地区の中心部(A班)」と「北および西の水田地帯(B班)」に分かれ出発しました。

 集落踏査(まちあるき)は、獣害が発生している箇所、獣をよく見かける箇所、獣が出没する原因となるものや痕跡、野菜屑の廃棄、藪や耕作放棄地、破れた防護柵、管理されていない果樹などについて記録し、被害発生の程度や農地の作付け状況などを調査しました。

 約1時間後、公民館に戻り、地図上に調査結果を記入し、獣害マップを作りました。これをもとに、課題の洗い出しと解決策を検討し、課題の解決策を「個人でできること」「地域が協力すればできること」「個人、地域では実施が困難なこと」に分類、それぞれの代表者が発表しました。

 最後に山本が、発表で情報の共有化を図ることができ、大江地区での獣害、獣害対策の現状や課題が把握できたことと思います。これらのなかで個人ができることは各人で今日からでも実施し、地域が協力すればできることは住民の方々が協力しあって対策に協力することで獣害の抑止・低減化につながります。また、行政等への働きかけが必要なものについては要望や行政との意見交換などをしながら地域が一体となって、獣害に強い集落をめざして一歩一歩獣害対策を進めて行きましょうと締めくくった。
 なお、次回の第3回ワークショップは7月7日(土)19:30〜21:00に開催します。
【写真1】 前回の勉強会振り返り 【写真2】 集落内踏査中のA班
【写真3】でき上がった獣害マップを前に集合写真(B班) 【写真4】B班のかかげた課題と解決策

アーカイブを表示