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第3回獣害対策ワークショップを開催しました。


[山本 好男教授]

 7月7日(土)午後7時30分から、南伊勢町大江地区で第3回獣害対策ワークショップを開催しました。
 今回は『大江区としての獣害対策の進め方について』をテーマに取り組みました。

 参加者は、大江地区住民 20名、スタッフとして三重大学から山本、中部電力から栗木課長ほか4名、講師として県伊勢農林水産商工環境事務所宇野主幹、さらに南伊勢町柳原課長、荘司農林係長、城主任が参加されました。

 岡区長、中部電力栗木課長のあいさつに続き、山本から前回までの勉強会の概略や集落踏査で確認し作成した獣害マップをもとに課題の洗い出し結果、課題の解決策について振り返りを行ないました。(写真1)

 前回の課題や獣害マップをもとに、大江区における獣害対策および獣害対策ワークショップで取り挙げていく項目などについて、住民の皆さんを中心に意見交換を行い、A班、B班のまとめを発表し、検討しました。それぞれから、サルの追い払い訓練、追い払い用具の実地訓練、不要な果樹の伐採、サルの駆除、防護柵の点検と手直し、緩衝帯の設置・竹や雑木等の伐採などについて進めて行くことなどが報告されました。
 これらを受けて、次回のワークショップは、サルの追い払いについて、サル鉄砲の作製と試射訓練、追い払いツールの説明などの内容で開催することになりました。(写真2,3,4)

 続いて、県伊勢農林水産商工環境事務所の宇野主幹さんから「サルの効果的な追い払い」について、解説をしていただきました。サルの追い払いを一人で行うよりも、複数で、地域ぐるみで行うことで被害が減少した実例を紹介され、最後に報道番組で紹介された伊賀市下阿波地域での取り組み(ビデオ)を紹介されました。地域ぐるみで獣害対策が進められた結果、現在では防護用ネットなしで野菜等が栽培されているということに「すごいな」、「ここまでできるのか」などの声があがっていました。(写真5)

 大江地区での獣害、獣害対策の現状や取組み、これからワークショップで取り挙げていく項目が整理できた(山本)、獣害対策事例発表会等の情報提供(区長さん)などの後、最後に今回のワークショップに参加された南伊勢町水産農林課長の柳原様から一言ご挨拶(感想)をいただき、予定通り21:00にワークショップを終了しました。(写真6,7)
(写真1)前回までのワークショップの振り返りおよび
   スケジュールの説明をしているところ
(写真2)意見交換をしているA班の皆さん
(写真3)意見交換をしているB班の皆さん (写真4)まとまった意見を発表しているB班の代表
(写真5)「サルの追い払い」について講演中の宇野主幹さん (写真6)追加で情報・案内をしている岡区長さん(後方中央)
(写真7) 南伊勢町役場の柳原水産農林課長さんから
一言ご挨拶(感想)を いただきました。(後方右)

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