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伊賀研究拠点
お知らせ

第6回環境健康学研究会開催

み え メ デ ィ カ ル 研 究 会

 8月3日(金)13:30から

 伊賀研究拠点の3Fテクノホールにて

 『第6回環境健康学研究会』を開催しました。

 
 山本教授より、環境健康学研究会はみえメディカル研究会の中の1研究会であり、環境中にある化学物質の健康影響、環境の保全と健康づくりに貢献する研究会ですと挨拶がありました

 
 報告
    『PRTR情報概要について』  三重大学社会連携研究センター・伊賀研究拠点   教授  山本 好男
  PRTR(化学物質排出移動量届出制度)情報について、制度の概要、政令改正による変更、5月に公表された平成22年度集計結果の概要、代表的な化学物質の環境や人への影響等について報告されました。
特別講演①
      『アルコールを科学する・飲酒のヒトへの影響』  京都府立医科大学法医学講座  准教授  吉本 寛司
 

 身近な化学物質であるお酒(エチルアルコール)について講演していただきました。発酵はエタノール濃度が15%前後になると停止するので醸造酒のエタノール濃度は自然に決まる、アルコール代謝ではアルデヒド脱水素酵素の型によりお酒に強い、弱いが決まる、健康診断ではγ−GTPの数値に注意、2日酔いはなぜ起こるのかほか飲酒と健康、飲酒と疾患の関係などに関するお話がありました。また、ヒトアルコール行動やアルコール・薬物依存研究について、モデル動物の作製や、依存症に関する精神薬理学的な実験結果について詳細に講演していただきました。
特別講演②
   『健康と微量元素のかかわり』  タケダライフサイエンス・リサーチセンター  所長  木村 美恵子 
  
 ビタミンとミネラルに関する研究の中から、主にマグネシウムとビタミン(B1)との関わりについて講演していただきました。動物モデルによるB1とMgの相互作用やMgの欠乏により、生体内のその他のミネラルバランスを崩し、疾病の原因になること、また、Mg欠乏では、脂質代謝異常、脾臓、肝臓への鉄の沈着(ヘモクロマトージス)、ストレス性疾患、マンガン欠乏症や免疫機能低下を引き起こすことなどのお話をしていただきました。また、他の栄養素との相互関係、加齢による生体内Mg栄養状態の変化、糖尿病や心疾患患者などの病態や高齢者、スポーツ選手における栄養摂取と血液中Mg栄養状態の関係、食事中Mgなどミネラル含有量とがん発症の関連について。さらに、Mg摂取量、生体内および自然界におけるMgおよびその他の微量元素の測定結果、微量元素の摂取量、欠乏症、ミネラル相互間の過不足、バランスの崩れなどについて詳細なお話をしていただきました。

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