3月1日に恒例のバイオマスセミナーを開催しました。今回は、主催者を含めて42名の参加があり、過去最大の規模になりました。ヤンマー（株）の青木氏に「じょうずなBDFの内燃機関への利用法」という演題で基調講演をしていただきました。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの違い（特に圧縮比と点火方法）、燃料噴射ノズルと負荷変動、稼働に伴う汚染質（PM,HC,NOｘ,CO等）の発生状況、また、内燃機関という観点からみた「BDFと軽油との差異」など興味深い内容でした。改めて機械の専門家からブラッシュアップを受けた気持ちになりました。
西方氏（県庁）からはH24年度のナタネの生育状況の報告があり、①寒い日が多かったが生育はおおむね順調、②発芽もよく、場所によってはやや混みすぎとのことでした。また、湿害（畑の水はけ）にも注意していくべきとのことでした。注目すべき点は、ナタネ畑にもシカやイノシシが出現しており今後、獣害も心配とのことでした。
西野氏（物流システムズ）からは、日ごろ聞けない物流業界の裏話を織り交ぜながら、地域特産物を販売していくための「戦略つくり」の勘所を解説していただきました。今は、類似製品が多いので、差別化を図る根拠や食材ならその食材を利用したレシピまで開発しないと販売ルートは確保されないとのことでした。
最後は加藤が家庭から排出される廃食油の物性（ここでは劣化）の報告をしました。酸価、過酸化物価、カルボニル価からみた油脂の劣化の度合いを報告しました。
雨の中、多数ご来場いただきありがとうございました。お礼申し上げます。
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