伊賀サテライト三重大学地域拠点サテライト

伊賀研究拠点
お知らせ

簡単フレンチ料理の講習を体験しました


伊賀研究拠点副所長 久松 眞特任教授

 三重県内での野生動物による農産物などの被害は年間8億円を超すそうです。これまでの獣害対策は猟友会などに委託し

て駆除するだけでしたが、最近、安心・安全なシカ肉を提供して一般市民も食べれるようにした獣害対策に取り組む政策が動

きだしています。県の品質・衛生管理に関するマニュアルに遵守し三重県の認可を得た食肉処理施設が伊賀地域に生まれま

した。それが、いがまち山里の幸 利活用組合 「かじか」です。シカ肉は高タンパク・低脂肪で、さらにビタミン類・鉄分・亜鉛な

どのミネラルも多く含まれるヘルシーな食材です。「かじか」では猟師さんから生きたシカの引き渡しを受け定期性に解体処理

をしています。
  8月19日(月)津市アストプラザ色工房でシカ肉を美味しく調理する事を体験する「簡単フレンチ料理講習会」が開催されまし

た。近日シカ肉料理をメインメニューとした伊賀食フェアーを開催する企画を考えていましたので、料理講習を受けるのは初め

てですがシカ肉の理解を深める目的で参加しました。参加者は36名(女性31名、男性5名)でした。 フランス料理専門店のシェ

フ出口直希先生が優しく楽しく指導されました。
 
当日のメニューは、「前菜」はシカのロースト バジル風味

の野菜のマリネとサラダ仕立て、「スープ」はジャガイモの

冷たいポタージュ シカと焼きトウモロコシ、アーモンドの浮

き身、「メイン」はシカの赤ワイン煮込み 季節の野菜添え

でした。それぞれの料理レシピに従って出口シェフが実演

をしながら料理のコツと料理の哲学をユーモアたっぷりで

説明されたからでしょうか、シカ肉でも簡単にフレンチ料理

にできると思ってしまいました。
 
 伊賀研究拠点では、シカ肉料理の普及を出口とした伊賀地域の林業(里山及び奥山)活性化や伊賀バイオマスタウン構想の

充実に努めたいと考えています。秋にはシカ肉料理をメインメニューとした伊賀食フェアーを開催する予定もしていますので、

次回はこのような取り組みを紹介する予定です。

アーカイブを表示