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お知らせ

石巻市へ出張しました

荒木 利芳 社会連携特任教授





 現在米ヌカなどの有効活用の一環として魚介類の配合飼料の開発を

行っていますが、石巻市の企業の方から製造方法の問い合わせがあ

りましたので、製造方法の説明に行って来ました。この会社は海から

500mの所にあった為、3年前の東北大震災の時は4m余りの津波に襲

われ、大きな被害を受けたとのことでした。社長さんのお話では当日は

通常通り仕事をしていたそうですが、大地震が起こったとき、すぐに津

波のことが頭をめぐったそうで、従業員の人たちと近くのビルの屋上に

避難したそうです。そしてその屋上から大津波が押し寄せてくる様子や

会社や周りの建物のなどが押し流されるのを呆然と見ていたそうです

。避難したビルも3階くらいまで水に浸かったそうですが、幸いなことに

屋上まで水が来なかったため助かったそうです。しかしながらヘリコプ

ターなどでの救助は公共の避難場所が優先されるので、なかなか救助

が来ず雪が降ったりするような寒さの中で、子供や高齢者の人などと

一緒に長いこと屋上に待機してたそうです。今は工場も再建され、会社の

ことと同時に石巻の再建に向けても尽力されているようです。なお、この

社長さんは先祖代々毎年1月に伊勢神宮、京都の伏見稲荷大社、愛知

の豊川稲荷へ、石巻~三社参りに来られているそうです。
? ?また、帰りに東京のビッグサイトで開催されている「国際食品素材/添加

物展・会議 ヘルスフードエキスポ」へ参加しました。機能性食品を中心に

様々な食材が日本の会社だけでなく中国や韓国、アメリカなどからも出展

されていました。いろいろなブースをのぞいたり、プレゼンテーションをいく

つか聴講しましたが、健康食品の素材に関してはかなり出揃ってきたの

ではないかと感じました。それで、これからはこれら素材をいかにうまく組

み合わせて魅力的な製品をつくっていくかが重要になってくるのではない

かと思われます。また、健康食品の機能性表示制度も現在消費者庁で見
直しが進められており、第五回機能性表示制度検討会(案)では、健康維持・増進に関する表現を行う場合はこれまで特保で

要求されていたヒト試験による実証を行うかまたは適切な研究レビューによる実証でも認められるという案が出されており、こ

れまで要求されていた特保要件に比べて大分緩和されるようです。そうなると機能をうたった健康食品がさらに広く出回るよう

になり、ますます食品の一部として生活に定着していくようになるのではないかと思われます。このように健康食品は用途に合

わせて選びやすくなると思いますが、それとともに我々消費者も正しい知識を身につけることが大切になっていくと思われます

。本展示会で頂いた蜂蜜やジュース、希少糖粉末などは美味しく頂きました。

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