平成26年9月14日、三重県伊賀庁舎で開催された紅花染め体験講座に参加しました。本講座は芭蕉翁誕生370年記念
事業の一環として行なわれ、伊賀研究拠点の地域資源利活用研究会(紅花研究会)が協賛しました。紅花研究会のメ
ンバーで、紅ばなネットの代表でもある峠美晴さんが、奈良市月ヶ瀬の茶農家で染色を研究している辰巳洋子さんを
講師として招き、本講座を企画しました。三十名余の参加者は、化学薬品を使わない昔ながらの紅花染めを体験しま
した。
参加者は、紅ばなネット(http://mahonavi.narakko.jp/nature/ids/003962.html)が地元で栽培し収穫した紅花等
を用い、紅花の黄色色素を水で何度も洗い出した後、稲わらの廃から溶出したアルカリ液中で揉み出す作業を繰り返
して赤色色素を抽出しました。この抽出液に、梅に灰をまぶして天日干しした鳥梅(うばい)による酸性溶液を加え
て中和し、これにストールを浸し、さらに鳥梅溶液を加えて酸性にして色素を定着後、水洗いする工程を経て淡い上
品なピンク色のストールが完成しました。2時間以上を要し(実際は灰アルカリ液の準備等で数日必要)、また、色素の揉
み出し等の作業は楽ではありませんでしたが、伝統の手法による発色の美しさに参加者一同満足した様子の有意義な体験講
座でした。
尚、9月28日(日)午後1時30分からハイトピア伊賀5階で、染織史家/染色家 吉岡幸雄氏の記念公園「紅花と芭蕉さん」が第
二部では吉岡先生と岡本市長の対談も企画されています。詳しくは紅花関連イベント(http://www.basyo370.com/?p=376)をご
覧ください。
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