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お知らせ

文部科学省情報ひろばで忍者のイベントを開催しました


久松 眞 伊賀研究拠点副所長




 522日(金)、文部科学省情報ひろばラウンジ(旧文部省庁舎)で開催された企画展示イベント「忍者・忍術学講座

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文部科学省」では、三重大学人文学部山田雄司教授の『忍者の実像』と三重大学社会連携研究センター川上仁一特任教

授の『忍者修行入門』の講演を挟んで伊賀研究拠点副所長の久松が『学術的知見から忍者食を解読』−忍びの携帯食に想い

を馳せて−のタイトルで講演をしました。

 忍者の重要な任務は敵陣のいろいろな情報活動、この情報で軍を進めたり退却したりするわけですから忍者は機敏な運動

能力と冷静な判断力、さらには情報分析力が求められます。さらに、これらの能力をマックスに発揮できる強い忍耐力、記

憶力、精神力が必要です。もちろん修行中にこれらの能力を習得する厳しい訓練をするわけですが、忍び活動中体力と能力

は衰えるわけですから、それらの能力を維持する携帯食は必需品と考えられます。そのような視点で各種の忍者食の成分を

栄養学、食品科学、薬学、医学の観点から分析すると、ほとんどは漢方薬で6種類の効用(滋養強壮、鎮静・リラックス、

救急医薬、エネルギー補給、疲労回復、健康維持)に分けられることが分かりました。

 甲州流忍者伝書老談集の兵糧丸の材料と試作品も展示しました。みなさん興味があるようで多くの方が試食されました。

その感想は、"意外とおいしいね! "でした。


ラウンジの講演室の様子



兵糧丸の試食
  

兵糧丸の材料と試作品の展示
 
(特別展示「忍者を科学する!」も2015年7月末(予定)まで情報ひろばで開催中です。)

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