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お知らせ

平成27年度第3回森林体験学習会


荒木 利芳 社会連携特任教授




 平成
27年12月4日(月)に開催された第3回森林体験学習会ではNPO法人杜の会の副理事長・矢野智徳氏を

お迎えし、ご講演と我々が整備している山の診断をして頂きました。参加者は18名で、まず「ゆめテクノ伊賀」の

伊賀研究拠点で約1時間お話して頂きました。

 
   


講演風景

 近年人々のさまざまな活動により森や川や海などの自然環境が

傷ついてきています。


それ
に伴い山では松枯れやナラ枯れなど森の病気が増加してき

ており大きな問題となっ
ております。今回指導して頂く矢野氏は長

年
自然と向き合われて、足元の住環境から奥山の自然環境など

の改善をしてこられました。
それを通して、地表と地中の水や空気

の流れ
の重要性に着目され、新たな自然とのつきあい方を提案さ
れています。


 
講演ではまず、自然の環境は表層地質や土壌から成る大地環

境、ヒトや動植物が生活す
る生物環境、水や空気が流れる気象

環境、そ
して太陽光や磁気エネルギー、引力などの宇宙環境によ

って構成されており、これらが連
動しながら大きな生態系が作り上

げられてい
ること。これら自然にコンクリートなどを打ち込むと大

地の中に血管のように張り巡らさ
れている空気と水が通る地下の

水脈を遮断し
てしまい、地中は嫌気状態のグライ層へと変化し、

植物に悪影響を及ぼすこと。しかしな
がら、嫌気状態と化した土壌

も適切な箇所に
縦穴や溝を掘ることによりかなり改善されること。

この地下の水脈の考え方は個人住宅の
庭といった小さな環境か

ら更に大きな山の環
境に至るまで共通しているとのことなどを実

際の体験例をもとにお話されました
。


 
講演の後、車で30分くらいの所にある勝地へ移動し、我々が整

備している山を診断し
てもらいました。最初に指摘されたのが、ふ


もと
に沿って近くの川から水を引くために設置されたパイプを保護

するためのコンクリの
側溝が山の地中の水や空気の流れを遮断

して
いるため山に大きなダメージを与えているということでした。

   

集合写真

 側溝と地下水脈についての話

池の水の水路造り
    
地下水脈の説明

それで、山のためにはコンクリの側溝を除くのが一番良いが、そ

れが無理であれば側溝の
脇に一定間隔で30cmくらいの穴をいく

つも掘
るとかなり改善されるとのことでした。つぎに湧き水がでて

いるところに直径3メート
ルくらいの丸い池をつくり、水が流れ出る

付
近一体に歩きやすいように石を敷き詰めていましたが、敷き詰

めた石が地表や地中の空気
や水を淀ましており、グライ土壌にし

ている
ため、植物の生育に悪い影響を及ぼしているとのことでし

た。それで、矢野氏は石をはぎ
取り、また、池をせき止めていた石

の高さも
低くして、さらに水の流れが自然に緩やかに流れるように

、土を掘って流路を造られまし
た。その後急な山の斜面に伐採し

た木の丸太
で造った階段や斜面の道路などの数カ所に地下の風

や水の流れを助ける穴や溝を掘って、
その意味を説明されました

。また、この山は
コナラやクヌギの雑木林でしたが、2年前にかな

り
の木を伐採し、その後に桜などを植樹して皆の憩いの場所に

する予定で整備していま
したが、矢野氏は木を切りすぎていること

と、
いくつかの理由で山の地中の水や空気の流れが淀んでいる

ために植樹しても苗木が育ちに
くいではないかと指摘されました。


 それ
で、今後はこれら指摘されたことについて少しづつでも改善

していきたいと思ってい
ます。


 今回の講演や実地指導を通して、目に
見えない地下の水や空

気の通路の存在とその重要
性が分かった今回の森林体験学習

会でした。

     
   

地上の水の流路の作り方
 
 
植樹の点検
   
   
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