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音羽城跡を訪ねて

加藤 進    社会連携特任教授   
紀平 征希   研究員        
木澤 良昭  (公財)伊賀市文化都市協会

そろそろ暑くなってきたので、伊賀の城跡めぐりも一休みです。最後は北伊賀の音羽城跡です。音羽城跡は、福持、福地、田矢伊予守城跡と同様の中世城館では珍しい石垣を堪能できます。周りもよく整備されています。まず航空写真からみてみましょう。中央のの白い場所が城跡です

 案内板のある坂を登り、獅子柵にたどり着きます。これを開けて中に入ります。写真は虎口をしたから見上げています。GPS(Garmin 20e)、カシミール3DとGPSを連動させて、入口からの標高変化をみてみましょう。

比較的標高は低い城跡です。矢印が登り口です。地図でみると田矢伊予守城跡がちかくにあります。しかし、途中の山が邪魔をして見通しは無理です。5km程度ですから、何か狼煙にかわる情報の伝達手段があったと思われます。


写真1

この城は何と言っても石です。写真1を見てください。穴をあけて石を割った様子が明瞭にわかります。残念なら大きな石は殆ど崩落しています。しかし、1か所ですが、曲輪の内部を石で固めた箇所が残っております。


写真2 わずかに残った明瞭な石垣

写真2をみてください。90°の角度が出ています(赤の○部分、音羽城跡の縄張り図、伊賀の中世城館から引用)。


図1 音羽城跡の縄張り図(伊賀の中世城館から)


図2 登坂図


登り口から虎口を見上げる

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