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伊賀の里山研究報告 第29年度第1回森林体験学習会

 

 第1回森林体験学習会は子供12名、大人15名の計27名の参加のもと平成29年8月24日(木)に開催されました。場所は現在里山整備を行っている出後の中野の森の西側の麓で行いました。この場所は1年前は竹や雑木、草等が生い茂り、また、沢山の枯れた木や竹が倒れた簡単には歩けない程の荒れた山でした。

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 集合写真            坂上自然観察指導員の森の話             森の散策

地元の人たちと一緒にこれら雑木や竹などを伐採したり、倒木や倒竹を玉切りして集積した結果、麓には日当たりの良い空間ができ、また山の斜面も雑木や侵入竹が刈り取られて、散策できるようになりましたので、今回の学習会ではまず、整備した森の中を歩きながら、自然観察指導員の坂上氏に案内してもらいました。まず森の役割などの説明の後、所々で立ち止まりながらスギやヒノキの話、ドングリの実を付ける木を探し出して、ドングリの話などをしてもらいました。この散策コースは急な斜面が六カ所あるため、適当な木にロープを張って、ロープの助けを借りながら登ったり、降りたりしました。このロープを使った急斜面の上り下りは男の子には公表だったようですが、女の子には少し負担が大きかったようです。

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 ドングリの話          ロープを伝わって急斜面下り         加藤先生による蝉笛作り

 次いで加藤先生に竹を使った蝉笛作りを指導していただきました。竹とガムテープ、糸ならびに松脂を塗った瓢箪を組み合わせてぐるぐる回すと竹筒の中で音が共鳴し蝉が鳴いているような音がでました。皆で一斉に回し出すとまるで蝉の大合唱のような鳴き声が森全体に響き渡りました。

 最後は紙飛行機を作り、的となる木に当てるゲームを行いました。当てるのはなかなか難しく皆苦労していましたが、当たると歓声がわいていました。

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蝉笛のセミの鳴き声          紙飛行機作り         紙飛行機を的に当てる

この中野の森では今年の2月に東側斜面の麓にある広場で椎茸の菌打ちを行い、沢山のホダ木を組んでいましたので、その様子も見せたかったのですが、東側斜面はマムシが多いので、今回の散策はマムシのいない西側斜面だけにしました。また、当日は伊賀ケーブルテレビも撮影に来られ、学習会の様子は次の日に放映されました。

 事故も無く無事に終わることができホッとしています。皆さんお疲れ様でした。

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