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忍者研究(のろし研究) 松阪城跡の石積みを考える

今日(11/10)は「松阪山城会」の活動日です。普段は山城めぐりをしていますが、今回は8月の勉強会を受けて、「松坂城跡」の現地解説会です。市役所文化課の寺嶋さんの案内です。一番目の写真は天守付近の野面(のずら)積みと周囲に使われた古墳の石棺です。野面積みは「自然石を削らずに積んだ」という意味で横からみると面が凸凹しています。またedgeの部分をみるとシャープな曲線は認められません。なんでも良いから石を集めたようで古墳の石も使ったようです(これにはいろいろ説がありますが・・・)。3番目はやや時代が下った時代と思われるedgeの部分で、初期の算木(さんぎ)積みが見られます。少し石が削ってあること、長い石と短い石が交互に使われてちょっと曲線が出てきました。伊賀上野城跡には非常にきれいな算木積みがあります。最後の写真は「からめて」のedgeでかなり進んだ算木積みです。なかなか興味深い解説でした。なお、もう1枚の写真は膨らんできた石積みの修復途中です。大きな石垣用の石の裏にグリ石が水はけ用に沢山詰め込まれていました。初めて、裏込め石が良くわかります。どうも松の根っこが悪さをしたようです。なかなかこんな機会は無いのでパチリ。!ご苦労様でした。

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野面積み                 古墳の天板

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初期の算木積み        かなり進んだ算木積み       石垣の裏込め石

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