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茅原城跡を調査しました

 10月7日は久しぶりに松阪山城会の活動日。松本会長が去年見つけた茅原城跡を調査に行きました。茅広江公民館の横をぬって民家の横からフェンスを開けて登ります。低い山ですが、街道を見張る要所の感があります。木が繁茂していなければあたり一帯を見渡せたと思います。五箇篠山城跡、ヒヨドリ城跡、六呂木方面も見えるでしょう。主郭には江戸時代に小塩家(おそらくは庄屋)によって寄進された浅間跡と帯曲輪には手水石がありました。単郭の城ですが、切り岸は急峻で、主郭下にやや埋もれた2重堀切、主郭を取り巻く帯曲輪には竪堀があり、特に5連の畝状竪堀は見事です(残念ながら写真では確認が難しい)。近くの滝之川城跡にみられる畝状竪堀に匹敵します。ただ、このような単純な構造の城をここまでして防御する意味がやや不明です。自分は最近になって"朽ちた浅間さん"の写真を撮るのが好きです(もちろん浅間さんはたいていの場合、低い神社の場所に移転されています)。かつての集落の営みが見えるようです。今回は地元の方も参加されて、嬉しいことに久しぶりに高校の1年先輩の小塩正明元校長の顔を見ることができました。案内してくれた、渡辺副隊長&神吉隊長にお礼を申し上げます。

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