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伊賀研究拠点
お知らせ

第11回こども大学

「こども大学」で伊賀地域の小学生が科学実験

 


   
  いよいよ「こども大学」がはじまります。


伊賀市文化都市協会
中村 忠明 理事長


伊賀研究拠点 所長
  吉岡 基 教授


3月27日(金)午前の部と午後の部で伊賀地域の小学生それぞれ30名が「ゆめテクノ伊賀」のテクノホールに集い、

11
回目の「こども大学」(主催:公益財団法人伊賀市文化都市協会、共催:三重大学伊賀研究拠点、後援:伊賀市と伊

賀市教育委員会)を楽しみました。こども達に科学の楽しさを伝え興味を持ってもらい、将来地域に貢献できる人材育

成を目指すユニークな教室です。文化都市協会理事長の中村忠明氏と伊賀研究拠点所長の吉岡基教授の挨拶のあと、荒

木利芳名誉教授による「食塩の不思議」と久松眞名誉教授による「デンプンのりといも版を作ろう!」の実験を行いま

した。

 最初の実験は、ポリビニルアルコール系の洗濯のりと食塩を混ぜ合わせスーパーボールを作る実験。ヌルットとした

洗濯のりがなんと不思議!! 塩を加え割り箸でこねるとソフトなプラスチックになりました。こども達は、人一倍弾

むボールにしようと小さな手で一生懸命丸めました。次は、濃度を変えた塩水にたまごを浮かせる実験をしました。卵

が浮く塩水と沈む塩水の違いを考えました。最後は、飽和食塩水を筆につけ黒い紙に文字や絵を書きドライヤーで乾か

しました。水が飛ぶとキラキラ光る塩の結晶でできた絵文字が現れました。また、2週間ほど育てた塩の結晶を実体顕

微鏡で観察しました。ほとんどの食べ物にはお塩が含まれています。身近なお塩のいろいろな性質が実験で分かったよ

うでした。

 


   
荒木名誉教授による
   【食塩の不思議】


洗濯のりと食塩を混ぜ合わせて、ボール状に丸めれば、スーパーボールの完成!!


塩の結晶でできた文字
  
         どの食塩水にたまごは浮くでしょう? 全員正解できたかな・・・


塩の結晶を実体顕微鏡で観察したところ


 二つ目の実験は、皮をむいたジャガイモに水を加えミキサーで粉砕すると食物繊維の層の下に白いデンプンの層がで

きることを観察しました。デンプンにはエネルギー源となるグルコースの鎖が一杯詰まっているので重くなり水に沈む

とか。水を加えたジャガイモデンプン(実験では市販の片栗粉を使用)をへらでゆっくりと混ぜあわせ、カセットコン

ロで温め、60℃ぐらいになるといっきにのりになることを観察しました。折りたたまれた状態で密に詰まったグルコー

スの鎖がいっきに広がってのりができるとか。また、デンプンがヨウ素溶液で青く染まる性質を利用し、いろいろな食

品を調べました。最後に、ジャガイモを彫刻刀で刻んで好きな図柄を掘りました。



久松名誉教授による
【でんぷんのりといも版を作ろう!】
  

水を加えたでんぷんを
やさしくへらでゆっくりまぜれば、
でんぷんのりの完成!


ヨウ素溶液で反応をみているところ。
どの食品がいちばんでんぷんが多いかな?


ジャガイモを彫刻刀でほって、
お気に入りのいも版を作りました。
   



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